Comecomin「2011年日本映画ランキングその6」

なんとか頭痛も惹きつつあり、ベスト・ワーストの発表をしていこうと思います。

11位〜20位!

11位「一命」
12位「吉祥寺の朝日奈くん」
13位「家族X」
14位「軽蔑」
15位「ツレがうつになりまして
16位「コクリコ坂から
17位「大鹿村騒動記」
18位「モテキ
19位「僕たちは世界を変えることができない」
20位「あぜ道のダンディ」

この辺は本当に面白かったなぁとかいい映画だったなぁって印象が強いですね。
「あぜ道のダンディ」光石研さんと田口トモロヲさんの小学校の頃の関係がそのまま続いているイライラするんだけれど憎めないおじさんたちのやりとりが凄い面白かったです。うさぎのダンスとかたまに口ずさんでしまいますもん。
「僕たちは世界を」は中盤の学生たちの舌戦シーンで持ってかれてしまったし、どんな若者でも現実を知ることで打ちひしがれるんだなぁって思いました。あとですね。ある真実を知った時の向井理さんの死んだ目、あそこは久しぶりに笑いましたね。
モテキは確かに激怒した部分もあるんですけれど、やっぱり恋愛映画というよりはダメ男のコメディ映画なんだよなぁって思ってそう考えると物凄い面白かったですよね。長澤まさみさんも麻生久美子さんもいい女でしたよね。
大鹿村騒動記」原田芳雄さんの残念ながら遺作となってしまったわけですが、ハードボイルド&不器用という原田さんの最後にふさわしい役だったですし、脇を固める俳優さんも素晴らしかったですね。
コクリコ坂からは最後の結末とかはちょっとどうかと思いますけれど、なにより学生たちが一つのことをやってのけるという僕が経験したことのない感触というのを味あわせてもらったってだけで素晴らしい作品でした。手嶌葵さんの歌も良かったし、なにより風間俊介さんかなぁ。
「ツレがうつに」は“うつ”という病気のもつことを、ちょっとユーモアあふれる感じで描いた原作の世界観をちゃんと残しつつ、シリアスな部分はシリアスに描く。宮崎あおいさんの神様のカルテとは違うダメ奥さんを演じていましたしね。
「軽蔑」鈴木杏さんの体を張った演技も去ることながら、出口を知らない悪の恐怖も怖かったし、高良健吾さんのプレイボーイっぷりですよね。
「家族X」は主婦というポジションに潜む「単調な生活だからこそ潜む闇」というのが怖くて、南果歩さん演じる主人公を本当に助けてあげたくなって。なんで、こんなに心ない人たちばかりなの世の中!?って観ていて苦虫を噛みたくなってしまって。具体的な解決策は見出されてないけれど、少しだけ前進したようなエンディングも良かったですね。
「吉祥寺の朝日奈くん」は以前日記でも書きましたけれど、面白いというより良く出来ているという印象が強いですね。星野真里の若奥様っぷりも良かったですし。吉祥寺をぶらっとした後に観たというのも、プラス要素ですかね。
そして「一命」。映画を観るまでに思っていた侍の持つ勇ましさとか切腹のカッコよさというのを根底から覆されたという作品で、正義とか平和というのは一体何なんだぁ!ってもがき苦しまされた作品です。

もう、この辺の作品は本当に好きな作品です。よく見ると10作中3作に田口トモロヲさん出演されてるんですね。