映画『プリンセストヨトミ』評

 いやぁ、久しぶりにある意味おもしろい映画を観てしまいました!僕は映画を鑑賞する時に単語カード持って行くんですね。なんでかというと、面白かった点や疑問点を書きとめているんです。ノートだと暗いから今どこに書いてるか分からないんで、たまに複数書いたことが重なっちゃっうんです。だったら単語カードで1回書いたら、1回めくって新しいカードに書けばいいと思って、それから単語カード使っているんですけれど、今回は単語カードを完全に使いきってしまいました!それぐらい書きました!なので、凄い長いです!そしてネタバレします!
まず、会計検査院の三人の人物設定。松平(堤真一)という今回の作品の主人公ですが、周囲からは“鬼の松平”と言われているらしいのですが、映画を観たところ、・・・別にそんなに“鬼”と呼ばれるような人ではない。そう呼ばれる要素がどこにもないんですよ。例えば、妥協を許さない、細かいところまで追い詰めて、一円の無駄も許さないみたいな人間だったらわかるんですけれど、仕事の内容も「まぁ、国の金を管轄する会計士だったら、それぐらいやるよね。」ぐらいのレベル。しかも、映画内でその凄腕っぷりを一切見せない。例えば序盤で一人の男(甲本雅浩)が「質問には全部俺が答えるから黙っとけ」みたいなことを言う、要は間違ったお金の使い方をしていて、それを万全の対策で隠そうとするという空気が見えてくるのに、松平と他の二人が検査にくると、シーンが切り替わるとその男が「・・・どうもすいませんでした」って謝ってしまっている。どうやって白状させたの!?それを見せなきゃ、松平の凄腕っぷりがわからなくね!?単純にこの男が分かりやすいお金の無駄遣いをしたようにしか見えませんよ!では、実は“鬼”っていうのは、腕があるとか仕事面のことではなくて、堅物とか気難しいとか性格面のことなのかな?と考えました。実際に映画序盤で鳥居(綾瀬はるか)が言っていたように「誰も笑顔を見たことがない」とか言ってるしなって。・・・でも、それも違うみたい、普通に綾瀬はるかとの会話でも惚けた顔をするし、しかも松平のキャラ設定にアイスクリーム大好きという一面がある、「鬼って呼ばれてるのに」みたいな可愛らしいギャップ的なところも描いてる。なので、笑顔なんて見せなくても、人並みに心は開いてる人間なんですよ、この松平という男は。で、いきなりラストシーンの話しますけれど、「笑顔を見せない」というフリがあるのなら、これはもうベタでも100%の笑顔を見せてくれるのかと思いきや・・・・・・あれ?みたいな最後で、う〜ん・・・前フリにしては・・・って思いました。
続いて、鳥居。この人も“ミラクル鳥居”と呼ばれているんだ、と。松平と同じなんですけれど、どうしてこの人がそんな風に呼ばれるかがよくわかりません。松平よりマシなのは、ミラクル的部分を序盤の中学校への会計検査のときに見せるんですよ、・・・でも、なんかラクルっていうより偶然なだけじゃね?ラクルってさ、もう少しいろいろなことが重なって、神がかり的に起こることじゃないのかな?と。で、その序盤でのミラクルも、学校の先生たちが堂々と金の無駄遣いを廊下で喋っている。先生たちが馬鹿なだけじゃねぇか?要は運がいい奴なんですよ鳥居は。それじゃあ、この幸運っぷりが映画中で連発して名前通りのミラクルっぷりを見せてくれるのか!?と思いきや、その今話した序盤の1度きりなんですよ。あとは、ただ鱈腹お好み焼きくって、終盤には仕事に関係ない行動までしている。あのねクビです!そのお好み焼き代、国の金じゃねぇだろうなぁ?で、後半にさしかかった頃に、大阪国の存在と、その大統領がお好み焼き屋の主人だった真田(中井貴一)であると、松平のみが知ります。で、その夜にお前は「お好み焼き屋にいろ!」と目的を伝えずに松平が命令します。つまり、お好み焼き屋の主人・真田(中井貴一)の監視が目的なんですけど、鳥居は何も知らずに、お好み焼きを食べ続けるんです。で、そのときに真田がサラッと「会計検査院さんも大変ですねぇ〜」って言うんですよ。そのとき鳥居は、なんでこの人、私のことを会計検査院って知ってるの?確かに常連客みたいに毎夜来ていたけれど、そこまで職業がわかるかな?みたいな風に思わないとおかしいはず。鳥居ミラクルチャンスだよ!なのに、鳥居はお好み焼きを食べ続ける。そして、何よりこの鳥居っていう人物の一番嫌なのは、鬱陶しいほどの馴れ馴れしい!あっさり茶子という女の子のことを初めて声をかけるときにね。「茶子ちゃん!」なんて呼ぶしね!
そして、最後にもう一人、旭ゲーンズブール(岡田将生)。他の2人に比べるとインテリ的なキャラ設定は類型的なのは、まぁ良しとして、この人、フランス人と日本人のハーフらしい、だからそういう名前なんですけれど、ハーフという一面が描かれてないんですよ。原作では英語が堪能という一面があるんです(まぁ、それだけでハーフというのも微妙ですが)、今作の中では、単純に名前がハーフなだけ。なんて言ったらいいんだろう?「ゲーンズブールっていう響きが、なんか良くね?」的な人物名として使いたかったみたいな感じでそういうキャラ設定にしちゃったのかな?で、「旭はファーストネームなので、ゲーンズブールって呼んでください」、その後、最初に話した男(甲本)のところで「旭ゲーンズブールです」ってときに周囲がザワつくみたいなシーンもあって、・・・あのさぁ、ああいう演出ってハーフの名前を馬鹿にしてるみたいだからよくないですよ。せめて、男(甲本)だけが「ゲ・・・、ゲーンズブール?」みたいになるとか。そういう風にするべきだったのでは?

 まぁ、キャラ設定はこれくらいにして、いつもだったら細かい駄目な部分を最後に話すんですが、今回は先に言います。何故なら、あとで物凄い大きな爆弾があるからです。
 まず、全体的に言えることなんですけれど、1シーン1シーンが無駄に長すぎ!「そんな溜めて言うかな?」みたいなセリフもあるし、要所要所削れば観やすい作品になったんじゃないかな?
 次に、お好み焼き屋の真田の子・大輔。この子は、男性として生まれてきたけれど、中学校にはセーラー服で通っています。つまり性同一性障害なんでしょう。それがきっかけでイジメになる。まぁ、それは腑に落ちないけどストーリー上仕方がない。でも、納得いかないのは彼の母親つまり真田の妻(和久井映見)までそんな自分の子を観て「あんた、またイジメられるで!」と彼の性同一性障害的な部分には目を向けない。他にも彼がセーラー服姿で、暴力団事務所をおそったときの組員たちの「こいつ男じゃねぇか!」とか、父である真田が男たるものを力説してるシーンとか、全体的に性同一性障害は世の中から冷たい扱いを受ける」みたいな軽視した扱いっていかがなものか?と。
 で、彼をいじめている学生チンピラどもも、貴金属ジャラジャラさせてて、カラーシャツ、中には肌着的なものは着てないでYシャツのボタン全開みたいな奴もいて、あまりのあまりな学生不良イメージに笑っちゃったんですけれど、で、そのリーダー・蜂須賀の顔面に、大輔の友人・茶子がドロップキックを食らわすシーンがあって、その後、それを蜂須賀はセーラー服だったからという理由で大輔と勘違いして、彼の頭を丸める倍返しするんですよ。なのに、その次の日なのかな?蜂須賀が茶子も酷い目に合わせる的なことをにおわせて、大輔が止めてほしいって土下座をする、それがのちの暴力団事務所襲撃に繋がるんです。いやいや、じゃああのときのドロップキックは茶子だってわかってたわけ?じゃあ、茶子にやり返せば良かったんじゃね?なぜ、標的が大輔?で、このリーダーの蜂須賀はどうやら暴力団の組長の息子らしいんですよ。つまりは、彼より権威のある人間、たとえば大人や学校の先生が彼のイジメを止めに入ってきたとしても「大人もビビる強力な武器」があるんですよ。「俺の親父あそこの組長やぞ」とか言えば、大人も怯んでしまう材料があるんですよ。なのに、鳥居とか会計検査院の三人にイジメを見られると「・・・行くぞ。」ってその場から立ち去っちゃうんですよ。いやいやいや!そこで暴力団の名前出せよ!とか思っちゃいました。そんな中学生いたら嫌ですが。
 それと、中盤に大阪国の秘密の入り口があるOJOという会社に検査に行って、たまたま携帯を忘れた松平が取りに戻ると、そこはもぬけの殻だった。みたいなシーンがありますが、あの・・・人が一切いなくなるのはわかるんだけれど、電話の回線が切れているとか机の中身が一切なくなっていることって、なにか意義があったの?“もぬけの殻”感を演出したかっただけ?
 そして、今回の映画の肝。・・・あれ、肝なのかな?まぁ、なくていいけれど、あってもいいよね的なシーン、肝というよりは肝吸?そんな肝吸な合戦シーン。まず、もう少し血とか出せよ!なんか、血がないだけで物凄い安っぽい合戦シーンに見えちゃうんですよね。せめて、菊池桃子が斬られるシーンとかは血がスパーッみたいになっても良かったんじゃね?あれだと、なんか気絶しただけみたいですよ。あと、この合戦シーンが3回出ます映画最初と中盤と終盤。終盤はあまりにくだらないので語りません、どうぞ観る方は映画館でご確認を。で、最初は単純な合戦シーン、中盤はその合戦シーンと大阪国の歴史を真田が語るというシーン。最初に「豊臣家は皆殺しじゃー!」って一人の武士が叫ぶんですけれど、中盤でもう一回「豊臣家は皆殺しじゃー!」って叫ぶんです。いや、それは知ってるから!!で、その中盤で一人の町民みたいなおっさんが「かわいそうじゃの〜」って、子供向けの昔話か!あと、そのなんか国と大阪で条約を結ぶシーンで歴史上の人物、大政奉還に関わった人たちが出てくるんですよ。まず、時代飛びすぎだし、それにその歴史上の人物も有名な写真でそのまま再現しました的な単純な感じなんですよ。例えば、西郷隆盛も写真のまんまなんですね?西郷隆盛の容姿が実際は写真や像とは違うことくらい俺だって知ってるからね。
 細かい注意点として、最後に一言だけ言わせてほしいんですけれど、鳥居が茶子を連れだして、どちらかの携帯が残るんですけれど、そのときの着信音が、ドコモの緊急地震速報のときの音にそっくりなんですよ。あのさぁ〜、あの音に敏感になってたり恐怖を感じていたりする人たちだっているんだからさぁ、公開までに変えるとか、そういうことをしようと思わなかったんですかね?

 ・・・さぁ!長々と話しましたけれど、ここから大きな爆弾処理にとりかかりましょうか!今回の映画の主軸である大阪国ついてです。ぶっちゃけ今までの話なんてなくても、これから話す大阪国の話だけで、いかにこの映画が糞か充分わかります!
 では、まず大阪国のシステムを話しましょう。
 1)実は豊臣秀吉子孫は現代もなお生き続けている。
 2)そして、その子孫の成長を大阪中が見守っている。
 3)もし豊臣秀吉の子孫に危険が迫ったときは、大阪中の男が一斉に救出に向かいそれを女は家で待つ。
 4)その大阪の秘密は父親から息子へ語り継がれていく。
 5)父親が息子に話すのは、自分の死が迫っていることがわかったとき、そしてそのシステムも、そのとき息子へ語る。つまり、息子は大阪の秘密とともに自分の父親に迫った死も知る。
 6)5から、大阪の秘密を知っている人間は、父親がこの世にいない男性
 7)そして、ある日大阪が全停止した・・・。

「はい!!先生!!質問がありま〜す!!」

 まずね、これ単純に思ったことなんですけれど、大阪にいる人全員が大阪府なんですか?今回の松平たちみたいに全停止したときに戸惑う人間が出てくるはずなのでは?大阪の人は、大阪の人と結婚するの?大阪の企業や職場で働く他県の人間だっているでしょ?大阪以外で働いてる人は、GO!サイン(ひょうたん)が出たら、勝手に会社飛び出しちゃうの?
 では、百歩譲って大阪の人全員が大阪出身の人としましょう。それでも知らない大阪府民がいることは物語中でも語られてるんですよ。「ここには20代30代の男はほとんどいないでしょ?父親が死んでないからです!」みたいに。だったらさぁ、それこそ全停止するのはおかしくね!?さっきもいいましたけれど戸惑う人間が出てくるはずなんですよ。実際に大輔や茶子がどうなってるんだ?みたいな感じになるわけですから!なのに、大阪の都市部から誰一人いなくなるって矛盾してるでしょ?例えば、今回たこ焼き屋の兄ちゃん役で玉木宏が出てて3回ぐらい登場するんですけれど、もし玉木宏が父親が死んでいる人間ならあの民衆のなかにいれて、「あっ、玉木宏も来てる!」みたいな映画を観ている側は納得するはずだし、死んでいなかったら、玉木宏が「おかしいな?」的シーンを加えておけば説得力があるでしょ?なのに、次の日になったら、またいつも通りにたこ焼き売ってるんですよ「落とさんといてなぁ」なんて言って。
 それに、受け継ぎが父親から息子にってことは男性間のやりとりなんですよ。じゃあ女性はどうやって知るの!?で、「男は救出に向かい、女はその帰りを家で待つ」みたいなことを言うんですけれど、男の出陣はきっちり描くのに、女の家で待っている様子は描かないんですよね!たとえば、真田の奥さん役が和久井映見なんだから、彼女をつかって、そういう様子を描いたって良かったじゃないんですか!?
 で、なんでこの男たちが出陣するかというと、今回の場合は子孫である茶子が鳥居にさらわれたから、それを救出することが目的なんですよ。つまり豊臣家の血筋を繋げることなんですよ!なのに、実際に真田が茶子の無事を確認しているのに、まだ大阪国の議事堂みたいなところに朝まで男たちが群がってるんですよ。つまり、男たちの目的が「子孫の救出」じゃなくて「大阪国の防衛」になってしまっているんですよ!おい!本来の目的はどうした!?
 それと、豊臣家の抜け穴エピソードを知っている男(江守徹)がいるんです。しかもその大阪国の幹部であるOJOの近くに、で喋り方とか聞いた限り、大阪の人じゃない。大阪の人間じゃない人が大阪や豊臣家の歴史を調べてたらマズくね?最初に、この人が大阪から追放されるべきじゃないかな?で、真田の他に、大阪国を取り仕切る幹部がいますが、まずOJOに関わる人たち笹野高史村松利史、合田雅吏とかが幹部なのはわかる。でも、何故かそこに最初に出てきた甲本雅裕や学校の校長(?)の宇梶剛士まで加わってるんですよ。この二人がいかにこのOJOと繋がってたわけ?よく日本映画にあるキャスト全員集合的なものなのかな?
 では、いろいろなことを百歩譲って、仮に会計検査院の3人と江守徹以外は大阪府民であるとしよう、で、男性も女性もほとんど知っているとしよう!しかし騒動翌日のニュース番組で大阪の全停止の説明、悪い言い方すればもみ消すような情報を流す必要ってある!?つまり、大阪に異変が起きたことは他県でも周知の出来事なわけ!?それだとどんなに松平が隠す決断をしても、いずれバレちゃうんじゃね!?で、全停止の説明をするニュースがあるってことは、この番組は大阪以外でも流れていることになりますよね?この前日にこの番組の男性キャスターは子孫を救出に向かっている一人で、そのGO!サイン(ひょうたん)を女性キャスターがデスク上に置くんですよ。テレビを観ている大阪の人にもわかるようにしているってことなんでしょう。もし、もしですけど、こんな映像が他県で流れたら「突然女性がひょうたん置いて、男性キャスターがいなくなった!?」みたいな動画がYouTubeとかにアップされちゃうでしょ!?
 で、現時点で豊臣家の子孫(プリンセス)である茶子の両親は事故で死んでるっている設定なんですが、ちょっと待って?茶子が子孫ってことはその両親も子孫だったんだよね?で、両親は死んでると。なに、親になっちゃったら死んでしまってもいいわけ?繋げる役目を果たしたら、どうなってもいいんだ・・・。へぇ〜・・・人間ってコワっ・・・。
 そして、大阪国の秘密を松平が公にしようとします。すると、野次馬の誰かが松平をピストルで撃つんです。まず、そのときに茶子の周囲を光のオーラみたいなのが覆うんですけれど、あれはなんだ?なんか怒りなのか?神的パワーなのか?で、光ってなにかあるのか?と思ったら何もなし!なんじゃそれ!多分、エンディングとの結びつけなんでしょうけれど。スタッフロールの1シーンのためにそれやるって本末転倒じゃね!?で、松平が実は父親が死んでいる大阪府民だったんですけれど、仕事を優先させて聞きそびれていたと、それを思い出す回想シーンが何度か映画中に出てきて、言葉には表わさないけれど映画観賞者にわかりやすく説明しているんです。なのに、翌朝病室でケーンズブール旭に「俺さぁ〜、オヤジから電話があってさぁ〜・・・」みたいに説明しはじめるんです!はい、それは知ってます!!(2回目)
 で、これだけね大阪中を巻き込む、もしかしたら日本の歴史がひっくり返る秘密を知ってしまって、それをどうまとめるかの解決方法が「なんの話ですか?」って松平が惚けるという・・・。もうね、ふざけんなよ!2時間返せよ!一番やっちゃ駄目だよ、その解決!それを聴いた真田が、まだ集まってる大阪の男たちのところに戻ってきて、ニコリと笑って、大阪の男たちが歓喜の雄叫びをあげるって・・・。あの中に、松平を撃った人間がいて一緒に喜んでいると思うと、ゾッとするけどね!!
 最終的には、先述したもみ消しニュースも入れつつ、いつも通りの大阪が戻っているってところで、たこ焼き屋(玉木)に鳥居が似非関西弁で話をするんですよ。なんか「大阪気に入った。」「大阪なんやかんやでエエ街やろ?」みたいなオチ。もう怒りを通り越して呆れも通り越して恐怖を覚えましたね。
 ここまで酷いのは高校デビュー以来ですね。高校デビューは女子中高生ウケを狙ったオーバーなラブコメ(それにしても馬鹿馬鹿しいし気持ち悪いですが)がコンセプトなので、多少ああいう作品になったのは仕方ないかな?と思うのですが、これに関しては本当に堤真一綾瀬はるか中井貴一を起用して、本当に今年の注目作的な扱いだっただけに物凄い残念です。ドラマ「鹿男あをによし」とか映画「鴨川ホルモー」そして今回の「プリンセス・トヨトミ」を観て、果たして万城目学作品って本当にそんなに評価されるものなのだろうか?と思ってしまいました・・・。この方の作品をまだちゃんと読んだことないんで、今度まだ映像化されてないものでも読んでみようと思います。

「下の下」